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花婿花嫁に贈りたい言葉「祝婚歌」

ある詩をご紹介します。

タイトルは

祝婚歌

祝婚歌とありますが、父母、兄弟、姉妹、子ども、親しい友人に対してもあてはまる、心がけていたい真に響く言葉です。

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「祝婚歌」 吉野 弘

二人が睦まじくいるためには

愚かでいるほうがいい

立派すぎないほうがいい

立派すぎることは

長持ちしないことだと気付いているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい

 
完璧なんて不自然なことだと

うそぶいているほうがいい

二人のうちどちらかが

ふざけているほうがいい

ずっこけているほうがいい

 
互いに非難することがあっても

非難できる資格が自分にあったかどうか

あとで疑わしくなるほうがいい

 
正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気付いているほうがいい

 
立派でありたいとか

正しくありたいとかいう

無理な緊張には

色目を使わず

ゆったり ゆたかに

光を浴びているほうがいい

 
健康で 風に吹かれながら

生きていることのなつかしさに

ふと胸が熱くなる

そんな日があってもいい

 
そして

なぜ胸が熱くなるのか

黙っていても

二人にはわかるのであってほしい

  
・第六詩集(詩画集)「風に吹かれて」

・おしゃべりポエム 風の記憶 著書吉野弘

・続・吉野弘詩集 収録作品

   
詩人の吉野弘さんは、この詩について

「民謡のようなもの。作者の名前がなくても

作品を喜んでくれれば著作権は要らない。」

とおっしゃっているそうです。
詩は勿論、吉野弘さんのお考えも尊敬いたします。

ありがとうございます。